前回の続きです。アドラー心理学はいわば究極のポジティブシンキングです。そう簡単に性格は変えられないよ、という人もいるでしょうが、 アドラー先生にいわせると「性格」ではなく「ライフスタイル」が重要なのです。

嫌われる勇気

アドラーの『嫌われる勇気』という本はめっちゃ売れたみたいですが、「嫌われることをしろ」という意味ではなく、「正しいと思って行動した結果誰かに 嫌われることがあっても気にするな」という考えです。

万人に好かれた英雄などいない。100人の内20人ぐらいには嫌われるかもしれませんが、何もせずに80人へのプラスの行動をやめてはいけない。

全ての人間に好かれるなどというのは不可能です。 大切なことは批判されても他の誰かの役に立っていると信じて続けることなのです。 誰かの役に立っていると思えることで、自信が持てたり、自分の価値を実感できたり、自分の居場所を感じられたりすることができるのです。 その結果、他の誰かに嫌われても気にするな!というのがアドラー先生の主張です。

性格ではなくライフスタイル

そう簡単に性格は変えられないよ、というと「性格」は元々固定的なイメージがありますが、「性格」 を「原因」にするといかにも理由をつけて何もしないことになります。 しかし、性格ではなくライフスタイル、つまり私たちの考え方や行動のクセと考えれば、変えることができそうです。

内気だから女の子に話かけられない、という人でも無理をしてでもキャバクラに行き続ければ、そのうち慣れて女性と会話できるようになります。 すなわち、行動の集大成こそが性格であって、元々一人一人の性格の差なんてなく、違うのはライフスタイル=考え方や行動のクセなのです。

前回の「原因」と「目的」の考えというと、 「自分の性格は□□だから」という原因を理由としてあきらめることは、結局「嫌われたくない」「行動したくない」という目的のために、使用しているだけです。

また、アドラー先生は「全ての人間が劣等感を持っていてそれがあるからこそ頑張れる」といいます。 完璧な人間などいません。そのため、劣等感を抱くことは自然なことです。劣等感がまったくないというのは自分がみえていないだけです。 劣等感は前向きに頑張れるエネルギーなのです。

ただ劣等感が過ぎて歪んだ心になっている人もいます。そんな人は「攻撃」「自慢」「不幸アピール」をします。 いますね、SNSに人の悪口を書き込んだり、飲み屋で自慢話をしたり、「俺はフラれてばっかりで・・・」と不幸アピールをして周囲の空気を 濁してしまう人。この3つは、本人どころか周囲の人間も巻き込んで人間関係を悪化させるだけです。 それを変えるのは行動だけです。

例えば、収入が少ないことに劣等感を抱いている人がいるとします。お金がないから彼女を作らないんだと。 そんな彼に彼女が出来たとします。デートで食事したり、一緒に映画を観たり、ドライブに行ったりすると何かとお金がかかります。 アドラー先生は、私たちは理想があるから劣等感を抱くのだといいます。そして劣等感があるから、それを克服して理想を実現しようとがんばれると。 収入が少ない状況から、理想を実現するためにお金を稼ぐことを考えよう。 目的に気持ちを向けることで前へ進んでいこうというのが、アドラー先生の主張です。

自己肯定感

つまり劣等感というのは、他者との比較ではなく「理想の自分との比較」で考えるものということ。

大切なのは、とにかく行動し、一つでも二つでも誰かを幸せにして、自分を育てていくことです。 人は共同体の中で自分の存在価値を感じることで生きているのだと=共同体感覚。 共同体感覚とは、私たちは職場や学校、地域や家庭など、社会という共同体の一部分だと思える感覚をいいます。 社会という共同体の中で生きているとはっきりと自覚し、その上で幸せになるための行動をすることが大切。

アドラー先生は、共同体感覚を持つには次の3つが必要と説きます。
・ほかの人を無条件に信頼する
・ほかの人のために役に立ってみる
・ありのままの自分を受け入れる

「ほかの人を無条件に信頼する」とは、みんな劣等感を持っている仲間なのだから他人をプラスに受け入れること。 「ほかの人のために役に立ってみる」とは、人は共同体の中で生きているのだから「みんなに必要とされる」ことが重要、そのためには 誰かの役に立つことをやってみるということ。 「ありのままの自分を受け入れる」とは、前者の2つを踏まえて、誰かの役に立っていると思えることで、自信が持てたり、自分の価値を実感できたり、自分の居場所を感じられたりすることができるというものです。

「自己肯定感」を知った人は、人間関係のストレスも減り、仕事もうまくいくようになるというのがアドラー先生の考えです。

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