私のなかでは、職場ではまだまだ新人のT君は典型的な草食系モテない男子である。 彼はいつも腰が低く礼儀正しい青年ではあるのだが、そこはへりくだらなくてもいい場面でもついつい「すいません」とペコペコと頭を下げてしまう。 これはあまりよくない。要するに他人からなめられるのだ。すると途端に足元を見られる。これではビジネスや人間関係でも結局は損してしまうことになる。 態度や会話ひとつで相手をうならせ、感心させ、楽しませることで 相手を自分の味方にすることもできるのに。
アニメ『PSYCHO-PASS』での大学教授 雑賀譲二のセリフ
『カリスマ性には3つの要素がある。英雄的預言者的資質・一緒にいて気持ちがよいというシンプルな空間演出能力・あらゆることを雄弁に語るための知性』
まるでヒトラーのようだが、彼に少しでも近づくことが出来れば相手を魅了するモテ男になれるだろう。ということで今回はカリスマ
とまでは言わないが、自分の価値を高める方法について考察します。
自信を持つ
T君のように誰にでもペコペコと頭を下げると嫌われることはないが好かれることは決してない。人に好かれたいと思うなら決して簡単には弱気な態度にでないことだ。 いつも弱気なメンタルでいると、自信のなさに繋がり周囲からは低くみられる。 以前にも書いたが、『借金してでも高級な時計を身に着けろ』というのは、高級な時計を身に着けるにふさわしい男だと自覚(錯覚・思い込み)することで 自分に自信が持てるということだ。これを単なる思い込みだとバカにしてはいけない。サッカーの試合でも、いつもと違うコーランが流れる男だらけの中東のスタジアムで 「なんかいつもと違う雰囲気だなぁ、君が悪いな」とそう不安に感じるだけで、実力は完全に上のはずなのに本当に負けてしまうのが人間というものなのだ。 人に会うときでも「嫌われたらやだなぁ」と気弱な態度でいると本当に嫌われてしまう。 思い込みでも勘違いでもいいから「大丈夫!俺モテるから!」と思っているほうが自然とリラックスできるのである。
相手に合わせる
ぶっちゃけるとプロレスの勝敗というものはすべて事前に決まっている。『今回もチャンピオンが勝って防衛ということで』これをごく たまに破るのをブック破り(台本破り)というがご法度である。また、対戦相手をケガさせてしまうのも業界では大変嫌われる。 自分を格好よくみせる為に危険な技を使い相手にケガをさせるのは最低の行為である。 ニック・ボックウインクルというレスラーは父親もレスラーでこう教えられた「相手がワルツを踊ればワルツを、相手がジルバを踊ればジルバを」 相手に合わせたレスリングをしろと。独りよがりで自分ばかり主張するのは二流のレスラーなのだと。 実際にニックはパイルドライバー、足4の字固め、スリーパーホールドぐらいしか目立った技を使わず、相手の技ばかりくらって最後には何とか反則技でタイトル防衛みたいなことばかりやっていた。 つまり話し相手がいるとして自分ばかり話していないで、まず相手の話をじっくり聞くことだ。 それがどんなにつまらない今日の占いの話やどうでもいい友達の彼氏の浮気話であっても。 仮に興味のない趣味であっても『教えて!』と一言いえばいい。
わざと負けてあげる
仮に他人と言い争いになりそうな場合、わざと『ごめんなさい、俺が悪かった』と謝ることをオススメする。 口論になって相手を言い負かしても何となく気分が落ち着かないし二人の関係はギクシャクする。 だったらつまらない見栄やプライドにこだわることなく、わざと負けてあげるぐらいの気持ちで謝ったほうがいい。 『ごめんなさい』の一言で言い争いは終わる。実に簡単なことだ。
人は変化を好まない
「わざと負けてあげる」のもそうだが、どんなに頑張って説得しようが相手はそんなに簡単に変わってくれないものである。 基本的に相手の態度や意見を変えようとはしないほうがよい。 なぜなら、よかれと思った自分の善意がダイレクトに「人に役立つ」という結果をもたらすほど、世の中はシンプルにできていない。 それを理解せずに行動を起こせば高い確率で誤解をまねく。 人はあまり変化を好まない生き物だからだ。たいていの人間は通学や通勤の経路は決まっているし、 土日や休日に遊びに行く場所や、買い物をするスーパーや本を買いに行く本屋さんなどはある程度決まっている。 「今日は昨日とは違うルートで帰ろう」とか、週ごとに買い物をするスーパーを変えるとか、そんな人間は滅多にいない。 新しい習慣を身につけようとしても、結局は慣れ親しんだ古い習慣に戻ってしまうのが通常なのだ。 だから、もし誰かから『どうすれば、もっと魅力的な女性になれるか?』と相談されたら『君はもう十分に魅力的だよ!』と答える。 これを『そうだなぁ、髪をもう少し伸ばして、もっと明るい服を着るようにして…』などとアドバイスしたら、それは余計なお世話だし嫌われるに決まっている。
ありがとうは魔法の言葉
キャバクラで実践していたことのひとつに「先取りありがとう作戦」がある。 お会計をすませて店を出る直前に指名嬢に『今日は話せて楽しかったよ、ありがとう!』と嬢さんが本来『今日は店に来てくれてありがとね!』と定番の感謝言葉を言う前に先取りしてこっちが 感謝の言葉を告げるという作戦である。「ありがとう」と言われて不快になる人はいない。最初に感謝しておけば相手は善意で接するしかないのだ。こうすれば嬢さんが半ばマンネリ的な挨拶 である「ありがとう」も意味を持つ。水割りを作ってくれたら「ありがとう」、トイレから戻ってきておしぼりを出してくれたら「ありがとう」、 とすぐにでも感謝の言葉を言えるようになろう。
財布には多めに現金を入れておく
キャバクラでの会計にクレジットカードを使うのはよくない。クレジットカードを何枚持っていても自慢にもならないし、むしろ 指名嬢が金遣いが荒い人なの?と心配するくらいだ。いつもニコニコ現金払い。ここで財布にお金があまり入っていないと心配になって 嬢さんがドリンク頼む度にオドオドしてしまうので、余計に現金を入れておくことをオススメする。 別に全部使うわけではなく只のお守り代わりとして財布には多めに現金を入れておこう。これが気持ちの余裕にも繋がる『借金してでも高級な時計を身に着けろ』理論 と同じ効果があるのだ。
知識と言語能力
「あらゆることを雄弁に語るための知性」 前にも書いたが、読書量の多い人はやはり言語能力が高い喋り方をしている。物知りであるということは、やはりその人の言葉は説得力があるのだ。 すると勝手に相手が勘違いして高く見積もってくれる。 昔、キャバクラで黒服がキャンペーンと称してボージョレー・ヌーボーのワインを勧めてきたことがあったのだが、普段ワインを飲まない のでお断りをしたら『ごめんね、でかさんワイン詳しいのにこんな安いワイン勧めちゃって…』とオキニさんが恐縮するということがあった。 全然ワイン詳しくないんだけど、『一番好きな飲み物はシャンパンで、日本ではドンペリが有名だけど、フランスで最高のシャンパンといえばクリュグなんだ・・・』とシャンパンの薀蓄を話したことがあるので、多分勝手に 勘違いしたのだろう。別に読書を薦めているわけではなく映画でもマンガでも知識として身につける頭の運動として消化できればよいと思う。
ヘルプにこそ気を使え
指名がかぶったり、黒服の戦略などで指名嬢が席を離れて、ヘルプが席につくことがあるわけだが、ここで露骨に態度を変えてはいけない。 ヘルプのドリンクを頼まなかったり、無愛想な態度をとると「□□さん(指名嬢)の客はガラが悪い」という評判がたってしまう。 むしろ、ヘルプにこそ気を使ったり、優しくしてほしい。すると「□□さん(指名嬢)のお客さんはいい人ですね」という評価をされて指名嬢 に届く可能性があるわけだ。人は直接褒められるよりも第三者を通して評価される方が信じやすい。 それに指名嬢は席が離れていても自分の客が大人しく飲んでいるかどうかを気にしていて、客がトイレに行くタイミングとかで覗いていたりする。 だからヘルプにこそ気を使おう。
⇒⇒⇒ ★元キャバ嬢が伝える!~97.8%の女性が女心を刺激され、恋愛対象として意識してしまう恋愛会話術