私のなかでは、職場ではまだまだ新人のT君は典型的な草食系モテない男子である。 なのだが、普段は大人しい彼も酒が入ると、ついついわざわざ言わなくてもいいのに…という余計なひと言を言ってしまう。 それは酒の席で男性だけなら、その場の冗談で笑って終わりですむけれども、女性がいたり、女性に対して、 思っていたとしてもわざわざ言わなくてもいいことや、あえてそこでツッコミを入れる必要はないのでは?というようなこともあると思うのです。


というわけで今回は、男性が女性に対するズレた言動について考えてみます。

女性同士の話に割って入らない

基本的にキャバクラのように女性を何十人と集めて競争させたり、ひとつの場所に集めて何かをさせたりすると女のイヤな部分ってのが大抵出てきてしまい、 男性の知らないところで、さまざまなトラブルが巻き起こっているということはよくあるものです。 太古の昔、男性が狩りをしに出かけ、その間、女性が家事をするという分担が行われていましたが、もし、夫が狩りで死んでしまえば、 路頭に迷うことになる、万が一の為に普段から近隣の女性達とコミュニケーションを計る必要があったわけで、かならず小さな群れの集団を作るDNAを持っている わけです。そうなると、群れて自分達と異なるライフスタイルの人を排除しようとし、陰口や噂話をするってことはよくある話。 男性スタッフの知らぬところで、さまざまな揉め事が起きているのは通常営業であります。


まだ、そんなに親しいわけでもない、いや親しい間であっても、女子同士の中で起きていることを男性には話さないし、説明もしないものなのです。 特にトラブルの原因が自分である場合には…。男性の論理的な解決思考ですむほど単純な話ではないと思っているのです。 普通、男性というものは、同性から好かれていそうな女子、女の子同士仲良くやっている女子は「たぶん、いい子」だと思っているものですが、 それを女子に言うと「はぁ?どこが?」とツッコミをくらうことは結構あると思います。 仕事だからみかけ上仲良い風を装っている、「女の子どうしうまくやってますよ」アピールを誰かにするためにしょうがなく、 といったケースが多いのです。 だから、男性に人気の女子と、女性に人気の女子は明らかに違います。


そこで、女性が何人かいるなかで、特定の女性に対して『○○さんって、とっても爽やかな感じの女性だよねぇ』などと評価するような 発言をしようものなら、それは物凄い爆弾を投下したようなものです。絶対にやっちゃダメ。


さらに、もし女性同士で女性だけの世界の話をしていたら、口をはさまずに、「へー、そうなんだぁ」と相槌だけにして、自分の意見などは 絶対に言ってはいけません。女性同士の世界に割って入るのはご法度。それが夜の世界のことなら尚更です。

女性の話にオチを求めてはいけない

「それって、結局どういうこと?」と女性の話にオチを求めてはいけません。基本的に女性の話に目的などありません。 話すこと自体が目的なのです。女性の話にはシナリオがありません。 シナリオとは、起承転結であり「AからBへと聞き手を変化させる流れ」のことです。 Aは、話しを聞く前の状態。Bは、話しを聞いた後の状態。話を聞き終わった後で「へぇー、凄いねぇ!」などと気持ちの変化が相手に現れるのが上手な話し方です。 ところが、女性は話すこと自体がコミュニケーションなので論理的にストーリーを組み立てるという思考自体を持っていません。 だから、「オチは?」などと聞いてはいけないのです。


なぜかというと、女性は家事をしながら子育てをしないといけないので、常にアンテナをマルチに張って、 ひとつのストーリーで物事を考えることをあまりやらないからです。 洗濯機のスイッチを入れ、TVを見ながら、コーヒーを飲み、自分の子供が危ないことをしないか監視しつつ、パソコンでクックパッドを見て、 今日の晩御飯の献立を考える…なんてのは日常ですが、男性がこれをやるとTVの内容は全然覚えていないということになりがちです。


つまり、女性の集中力というのは恐ろしく散漫、というかマルチ思考なので、男性が女性にちゃんと話しを聞いてもらうには、 逆に「AからBへと聞き手を変化させる流れ」を作って話さないといけません。これをやらないと「話が面白くない人」と思われます。


大事なことは、まず第一に「自分が伝えたいこと」から逆算したシナリオを作ってはいけないということです。つまり「オチ」を考えて、そこに話 が到達するようにシナリオを考えても、その話自体に興味をもってもらわなければ「ふーん」で終わるからです。


なので、話しは「オチ」ではなく、「食いつき」から考える。つまり、どうすればそのことに興味を持ってもらえるか?を考えるべきなのです。


例えば、こないだメッシが来日しましたが、サッカーを知らない人にメッシの話をするのに、チャンピオンズリーグのバルセロナvsバイエルン戦での ボアテングが逆をとられてコケたシーンを解説しても、確かにメッシの凄さ がよくわかるシーンですが、サッカーを知らない人にはちんぷんかんぷん「ふーん」で終わります。 そうではなくて、メッシが11歳のときにバルセロナにスカウトされたエピソード、初めてメッシを見たスカウトが、契約書を持ってなかったので、その場にあったナプキンにサインして獲得の意志を見せて説得した、という話から始めたほうがよいと思うのです。

友人や連れの悪口を言わない

「こいつ、すっげーバカでさ、こないだなんか…」とよくありがちな男同士での悪口を言うじゃれあいは女子にはあまり理解できません。というか結構引いてます。 女子はどんなに相手が嫌いでも、いや嫌いでなくても、面と向かって相手の悪口や批判を言うことは滅多にしません。 女子は、心の底から怒っていても顔には一切出さないし、表面上何事もなかったかのような態度を取ります。 先述のように、女子は小さな集団を作って生きていく生き物です。そこで、いちいち波風を起こしていては集団の存続に関わるからです。 悪口や批判は相手がいなくなってから自分の味方たち同士で陰でやるものなのです。

彼女たちは嘘つきである

基本的にキャバ嬢さんは嘘つきです。悪い言い方に聞こえるかもしれませんが、嘘をついたほうがその場が収まるならどんな 嘘でもつきます。それが相手を傷つけないためであったり、物事をスムーズに運ぶためだったりします。 とにかく、彼女たちは恐ろしいほどに気を使う生き物なのです。そうでなければ水商売はやってられないのです。


先述のように小さな集団で生活している彼女たちは自ら本音を言うことはそう多くありません。 それは男性に対してもそうで、ストレートに物事を言うことは滅多に無く、オブラートに包んだり、 別の言い方をしたります。つまり『気づけよ』『察しろよ』と自分の気遣いに気づいてくれと思っているのです。 時には意味不明なことや思わせぶりなことを言ったりしますが、それはその場をとりつくろう勢いだけの言動だったりもします。


ところが、男性は女性の気遣いに気づかないことが多いのです。 女性の発言を真正面に受け取ったり、 「あれって、どういう意味だったの?」なんて聞き返す野暮なことをしたり。 だから、彼女たちの店内での発言にあまり一喜一憂せず、それが社交辞令なのか自分だけに発せられた素直なメッセージなのかは 分けて判断しないといけません。

好きなタイプはどんな人?の罠

キャバクラでよく聞かれる定番ネタのひとつ「好きなタイプはどんな人?有名人だと誰?」ですが、 どうしてそんなことを聞くかというと、やっぱり、気になる男性の好きなタイプが気になる…なんてことはちっともなくて、 ワンセット話が持つなら、どんな引き出しでも開けるキャバ嬢の特性なので、真剣に答えちゃダメ、というかこの質問には罠が張ってあるので要注意。


ここでヘンな回答をしたら、「えー、なんで男ってそういうわかりやすい方向に走るかな~」とか、 「どういう趣味?変態?」と思われてしまうからです。「美人でスタイルがよくて料理がうまくて…」とか条件をいっぱい羅列すると 「お前は何様のつもりだよ!どこのディーン・フジオカだよ!?」とドン引きされるからです。


仮にここで「穏やかで綺麗好きな人がいいかな」とちょっと具体的なことを言ったりします。それはそれで「それって、私と全然違うんだけどケンカ売ってるの?」 てなことにもなったりするやっかいな質問なのです。なので、私はこれどうしてきたか?というと「特にタイプはないなぁ、あえていうなら食べ歩きが好きだから それについてきてくれる人がいいかな?」とほぼ誰しもが該当するようなアバウトなことを答えてきましたね。


というわけで、もし「好みのタイプの芸能人は?」と聞かれたら「綾瀬はるか」か「新垣結衣」が無難。 女性ウケもよく万人に好かれるタイプですね。ここで、「AKB48の○○」とかアイドルの名前を出しちゃうとドン引きされるし、 「檀蜜」とか「橋本マナミ」とか言っちゃうとエロおやじって思われます。

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by G-Tools , 2017/07/18