普段よく目にするヤフーニュースや東洋経済ONLINEなどのネット記事には一般人のカキコミが多数寄せられるわけだが、 その質の低さのレベルたるや散々なもので、愕然としてしまいます。見なきゃいいのだが、つい反応が気になってたまに見てしまい、 げんなりしちゃうんですよね。もはやヘイトの巣窟です。

酒の席で意味不明の自慢話をするおじさんは昔からいましたが、今はネット上での攻撃にシフトしてきたように思えます。 わかりやすく言うと、マウントポジションをとって他人をボコりたい=自分が優位にあることを誇りたい。 それは、一方通行の自己満足であり、他人がどのように感じるのかを全く考えていない、 他人に対して想像力を働かせることが出来ない、コミュニケーション能力の欠如と言い換えることもできます。

というわけで今回は、口説きネタはなしで、若者が恋愛しない(できない)のはコミュニケーション能力の欠如のせいかも?というお話をグダグダと展開します。

恋愛しない(できない)若者たち

国立社会保険・人口問題研究所が15年6月、18~34歳の独身者5276人に実施した調査によると、 交際相手のいない人の割合は男性で約7割、女性では約6割だという。 また、出生動向基本調査をみると、20~24歳の男性で「性体験のない未婚者の割合」は47.0%(2015年)にもなる。

以前、単純に今の若者は金がないし、物価上昇率の割りに給与は増えていないので貧乏だから恋愛はコスパが悪いのでしないという話をしたが、 水原希子へのネット中傷やヤフコメ民、スタバの新作やおしゃれなスイーツを好む『インスタ蝿』なんかを見ると、 コミュニケーション能力が著しく貧相になってきたせいもあるなぁと思うのです。

おっさんが昔話をするのもなんですが、おっさんが子供の頃は町内はほぼ知り合いばかりで、近隣のオヤジがどんな仕事をして、奥さんがどんな人で… みたいな人間関係は可視化されていた。人間は元々群れて生きてきた生物なので「ムラ社会」を形成するのが常であったわけです。 そこには、たいしたプライバシーなんて存在しなかった。 いちいち、おいしいものをみつけて、インスタにアップし、閲覧者からの「いいね!」をもらい、生活をシェアする必要性はなかったのです。

ところが、近年は核家族化や一人暮らしが進み、都会への人口集中、マンション建設などによって、徐々に群れなくなってきた。 また、学校や会社といった以前の小さな「ムラ社会」も万全ではなくなった。 大企業に入れば幸せに生活できるというのは神話になり、学校も映画『桐島、部活やめるってよ』にみられるように、 この映画に絶対的な憧れの存在だった桐島は姿を現さず、学校にはもはや共有できる理想の学生生活はなくなった。 学校や会社でも所属欲求が満たせなくなったわけです。

今の20代の若者は小中学校の頃からネットでのコミュニケーションに依存してきた世代です。 悪口を書き込まれることにビビり、他人にどう思われるかを気にして、なによりも仲間はずれになるのを恐がる。 本音で語ることが少なくなり自己主張を嫌い、うわっつらだけのコミュニケーションになりやすい。 水原希子のインスタが時々炎上するのは、彼女が"やり過ぎ"ちゃうからです。自意識過剰は最も攻撃されやすい対象です。

うわっつらだけのコミュニケーションはLINEや携帯のメールがそれを後押しする。 短文だけのラリーとスタンプで構成されたLINEを見ると、どれもこれも似たようなものばかり。 誰に送っても差し支えないし、彼女や彼氏を別の人に入れ換えても、あんまり構成は変わらない。 もはや彼女や彼氏は代替可能な存在の感覚が浸透しつつある。

酒場での若い男女の飲み会が減った。コミュニケーションの主流がSNSに移りつつある。 会社や学校でも所属欲求が満たせなくなった若者はネット社会での承認欲求へと傾いた。 『いいね!』を欲しがり、シェアやリツィート等によって自分の存在価値を確認するようになった。 その結果、若者は、会話や文脈を通して他者に対して想像力を働かせることができなくなった。 さらに他人のプライバシーへの配慮もどんどん希薄になっている。 相対的貧困家庭の女子高生が自らの暮らしぶりと大学進学を諦めている心情をTVで語ると、すぐさまネットは炎上し、 個人情報が瞬時にさらされ、「1000円以上のランチを食べている」「映画を観にいっている」と非難した。

実際、若者の会話や文章の理解力は落ちている。 官民共同のAIプロジェクト「東ロボ」プロジェクトで 子どもの読解力について調査を行った。教科書に書かれているような簡単な文章を中高生がどれくらい正確に読めているかを、独自に考案したテストを使って調べた。対象は基本的に大学に進学するつもりの中高生。
問1 下記の文を読み、メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図として適当なものをすべて選びなさい。
「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の選手であるが、その出身国をみるとドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である」

問2 以下の文を読みなさい。
「Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、 男性の名Alexanderの愛称でもある」

上記の文に即して、以下の文の空欄にあてはまる最適なものを選択肢から選びなさい。

「Alexandraの愛称は(    )である」

問1 ではいくつかのグラフが提示されているのだが、 正答率は中学生で12%、高校生でも28%。いわゆる学力底辺校ではなくて、ほぼ全員進学する学校でこの程度の正答率しかなかった。 28%が米国以外の選手、ということは72%が米国の選手なので、72%が米国の数字を示すグラフを選べばいいだけの簡単な話なのだが…。

問2 の答えは当然「Alex」なのだが、 正答率は中学生で38%、高校生でも65%。この問題では「女性」を選択する子が凄く多い。「アレキサンドラの愛称は女性である」では文章としてそもそもがおかしい。

今の中高生はこの程度の文章理解力しかないのである。

おっさんの世代には「花金」という言葉があった。ドリカム『決戦は金曜日』。明日は休みだ!社会人でも学生でも昼間や平日は忙しいし、 友人や彼女とコミュニケーションをとれるのに最適なのは金曜日の夜。その為に、念入りにプランを練った。 車に乗って郊外のおしゃれなレストランで食事し、夜景が綺麗なBARで自己開示的な打ち明け話をするという典型的であるが 女性を口説くには最適なプランだ。ところが、SNSの普及率が69.3%と7割に達した現在は夜間に外出する必要性がなくなった。 そりゃ、SNSでのコミュニケーションが主流になれば会話や文脈を通して他者を理解する力は衰えるわけだ。

すっかり飲み歩くことがなくなった現在の私ではあるが、現在20代の男性がキャバクラに行くとして(そもそも行かないかもしれないが)、 みんなキャバ嬢さん相手にどんな会話をしてるんだろう?と思う。 いやそもそも会話によるコミュニケーションが成り立っているのさえ不思議に思うのだ。

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by G-Tools , 2017/10/27